【S11最終R2106/120位】月光ドヒドハピクレベ

TN15 最終120位/最高最終2106

124勝78敗(最終日12勝4敗)

TNバイオレット 最高206x最終1963

125勝87敗(最終日11勝12敗)

シーズン11お疲れ様でした。イチゴです。今期はめちゃくちゃ考えて考えて考えまくったのでレート2100取れて嬉しいです。これから更にステップアップ出来るように頑張ります。

【構築経緯、コンセプト】

<コンセプト>

純正受けループ。相手の全てのポケモンを後投げから受け切る。一撃必殺を使わない。

<構築経緯>

中盤まで使用していた並びの中で環境の多くのパーティを見るのに必要だと感じたドヒドイデハピナスクレベース、ピクシーは確定として、補完枠として挑発ガチグマ受けで最も汎用性が高いクレセリアヒードラン受けとしてママンボウを採用した。

<「受かる」と「受け切れる」の違い>

ここでは要するにヘイラッシャを使用しない理由を書く。まず言葉の定義だが、「受かる」とは、相手の攻撃が確定3発であることを指す。それに対して、「受け切れる」とは、半永久的にそのポケモンに対して繰り出せるということを指す。従って再生技(眠るを除く)を持っているポケモンは基本的には「受かる」=「受け切れる」ということが成立する。勿論PPの関係で例外もある。 ただ、世間的には「受けポケモン」とされているが、「受かる」が「受け切れる」訳では無いポケモンがいる。それがヘイラッシャだ。ヘイラッシャは眠るのターンに引かれると、相手の攻撃が確定5発では無いと「受け切る」ことが出来ない。 従ってヘイラッシャは1-2サイクル目に自らが相手のサイクルを崩せるように地割れが多く採用される。運による上振れ下振れが激しいため、安定して勝てないと考えヘイラッシャは採用しなかった。

<キノガッサグライオンを採用しない理由>

またこの構築では従来の受けループに多く入っていたキノガッサグライオンを採用していない。この理由としてはキノガッサグライオンはまもみがをする「ハメポケモン」であり後投げを前提とする「受けポケモン」としてのスペックはあまり評価してないからである。 また、グライオンキノガッサを採用する理由として挙げられる、ディンルーやカバルドン、キョジオーンに強い、ということをピクシーが満たしているからである。

<何を切るか、薄く見るか>

純正受けループにおいて重要なことの1つとして、何を重く見て、何を薄く見るか、あるいは切るか、ということがある。これにはとても頭を悩まされていたが、今回の構築で薄く見たポケモンは以下のようになる。

・薄く見たポケモン

水オーガポン、キノガッサピクシーの草テラスで対応

ロトム、サンダー、ジバコイル等→ママンボウのテラスで対応

例を上げたのを見てもらえば分かると思うが、薄く見ているポケモンに対してなるべく勝ちを拾えるように、ラスタルで対応した。

【個体紹介】

<ドヒドイデ@食べ残し>

テラスタイプ:炎

自己再生/黒い霧/毒毒/トーチカ

呑気HB特化

残飯ドヒドイデ。対オーガポンを強く意識した技構成、持ち物になっている。残飯トーチカ+黒い霧TOD性能は脅威的で、身代わりを持ったフレソン大地ラウドボーンを20分気合いで凌ぐことが出来る。また択を合わせれば毒地震グライオンにも勝てることがある。テラスタイプは炎にしたが、剣舞岩石封じオーガポンが多かったため、最後の数戦だけドラゴンテラスにした。ドラゴンテラスはじゃれつくがきついという話があるが、じゃれつく持ちは剣舞が無いため、テラスをそもそも切らなくて良いので成り立っている。オーガポン入りには必ず選出した。 ドオーの下を取るため最遅。

役割対象:オーガポン、水ウーラオスハッサムマリルリ、テツノドクガ等

<クレベース@厚底ブーツ>

テラスタイプ:格闘

自己再生/鉄壁/ボディプレス/氷柱針

腕白HB特化

普通のクレベース。シーズン途中までは残飯で使用していたが、ステロ+飛行テラカイリューなど、ステロ絡みの崩しに弱かったためブーツで採用した。他にもどくびしを踏まないのが大きい。格闘テラスは悪ウーラオス、岩オーガポン、その他色々なポケモンに対して役に立った。残飯ではなくブーツにしたことによって、毒テラスやゴーストテラス剣舞ラオスが怪しくなったが、ピクシーのトリックを絡めたりして上手く誤魔化した。残飯が無いとクレベースレベルの耐久でも割とカツカツで体力管理がシビアだった。鉢巻悪テラスファングパオが厳しいことや、格闘技半減なためフェアリーテラスも候補になるが、環境に鋼テラスが多いため格闘での採用となった。

役割対象:悪ウーラオスカイリュー、パオジアン、トドロクツキ等

<クレセリア@ラムのみ>

テラスタイプ:鋼

月の光/瞑想/冷凍ビーム/サイコキネシス

穏やかH236 D252 S20

瞑想挑発ガチグマ受け。当初は瞑想挑発ガチグマ、嘘泣きガチグマや気合いパンチガチグマを受けれる黒い霧ミラコミロカロスを使っていたが、最終的には汎用性のあるクレセリアになった。テラスタルを切ることでハバタクカミやサーフゴーに強くなる。カイリューや、テラス前のガチグマ意識で冷凍ビーム、ショックと選択だが毒タイプの弱点をつけて、瞑想前の火力が出るサイコキネシスを採用した。欠伸ガチグマ、キラフロル、グライオン等を意識して持ち物はラムのみにした。最終日の最後の方はかなり頑張ってくれた。

役割対象:ガチグマ、キラフロル等

<ピクシー@火炎玉>

テラスタイプ:草

月の光/まねっこ/トリック/ムーンフォース

図太いHB特化

マジックガードの火炎玉ピクシー。当初は命の珠で採用していたが、剣舞ラオスカイリューに通ると大きい火炎玉トリックで採用した。さらにディンルーのステロカタストロフィやドヒドイデのどくびし、その他キョジオーン等に生きるまねっこを採用した。テラスタイプだが、モロバレル等の草タイプがいない関係で水オーガポンやキノガッサが重たいのでそれらにテラス切って対応出来る草テラスで採用した。チオンドヒドグライのような並びも完封出来て強かった。

役割対象:カバルドン、チオンジェン、グライオン、悪ウーラオス

<ママンボウ@突撃チョッキ>

テラスタイプ:ゴースト

クイックターン/熱湯/アクアブレイク/ミラーコート

生意気HD特化

クイックターンで全てを手に入れたポケモンヒードランに安定する神。こいつがいるのといないのとではヒードランのキツさが全く異なる。またHPが272なので、コノヨザルの命懸けに投げたりしていた。テラスタイプについてだが、ギロチンクワガノン、ボディプレスジバコイル意識でゴーストテラスで採用した。

役割対象:ヒードラン、サーフゴー、クワガノンジバコイル

<ハピナス@毒針>

テラスタイプ:水

タマゴ産み/瞑想/投げつける/火炎放射

穏やかH4 B252 D252

いつもの特殊受け。サーフゴーを単体で見れるので純正受けループでは必須だと考えている。サーフゴーのトリック対策で投げつける、ガチグマに無効にされず、サーフゴーや裏のパオジアン等に通る火炎放射を採用。火炎放射は思わぬ所で焼いてくれてイージー取れることがあった。また、上位との戦いでは、毒針投げつけるが読まれることが多いため、本来なら引くタイミングでサーフゴーが突っ張ったりするので、投げつけるのタイミングが非常に重要だった。イーユイは投げつけるが通らないとめちゃくちゃキツいのでドヒドイデ絡めて頑張った。イーユイ意識で水テラスで採用した。

役割対象:イーユイ、サーフゴー、ハバタクカミ、テツノツツミ等

【選出、立ち回りについて】

<選出>

基本選出であり最も強い選出がドヒドイデハピナスクレベース チオンジェンやカバルドン等がいる時にはピクシーヒードランがいる時にはママンボウを選出したい。クレセリアはガチグマやキラフロルに投げたい。 基本的には役割対象に投げるだけなので選出について解説することはあまり無い。

<テラスを切る判断>

相手の構築、選出によってこちらのテラスを切るポケモンを考えなければいけない。例えば、炎オーガポン悪ウーラが同時に選出されていた場合は、クレベースに格闘テラスを切らないと負けである。従って、対オーガポンに対してドヒドイデなるべくテラスを切らずに立ち回る必要がある。またクレベースがテラスを切ればオーガポンに弱くなくなるので何とかなる試合が多かった。基本的にテラスを切ることが多いドヒドイデクレベースどちらにテラスを切るべきかを考えながら立ち回る必要がある。

【後語り】

<ポケモンにおける努力とは何か>

シーズン1の参考値としてのレートを除けば、初めて2100に乗せることが出来た。僕は今シーズン、胸を張って努力したと言える。どれだけ潜るのかが努力では無く、考えて考えて考えし尽くすことこそ努力だと感じた。努力と言えるかは諸説だが、僕は毎日「構築ノート」というものを書いていた。今使っている構築はどういう並びなのか、課題、負けの理由、勝ちの理由を日々まとめていた。学校の授業では全授業で「構築ノート」を書いていた。まあ、結局努力というより、好きでやってるだけなんだけどね。 今度機会があったら見せたいと思う。

<シーズン振り返り、感想>

人生で1番考えて、でもちょっとしか勝てなくて 色んなことを感じることが出来たシーズンでした。周りに比べてセンスも無ければ成長も遅いですが、長い間忍耐強く続けられるのが自分の強みなので、これからも他人に嫉妬し、自分の才能の無さに絶望しつつも、僅かな成長の喜びを感じながらポケモンしていきたいです。

<ポケモンは疑問だらけ>

今期ははぎもん無しに語れない。クレセやまねっこを教えてくれたのも彼である。めちゃくちゃ色んなことを教えてくれた。毎日彼は社会人な上ポケモンやっていないのにも関わらずこんなクソガキの相手してくれて、本当に感謝している。ありがとう、はぎもん。憧れである。

スペシャルサンクス】

・当然のはぎもん(敬称略)、感謝LvMAX

・度々通話して下さった方々

・スペサン皆勤賞V.M

・X(旧Twitter)で応援や祝福のリプをくれた方々

質問等あれば@HDToxapexまでどうぞ