ヘイラッシャ批判

序章

どうも、ヘイラッシャのいる純正受けループに疑問を持っているイチゴです。ヘイラッシャというポケモン、そしてヘイラッシャを採用している受けループについて少し批判したいと思う。

勿論ヘイラッシャを使っている僕より強い人はいるので、「ヘイラッシャは弱い!」「使っている人は馬鹿だ!」という様なことは言うつもりは無い。まだ偉そうなことを語れる順位は取っていないからである。ただ、ヘイラッシャのいる純正受けループを謳う構築に対して疑問を持っているのは事実だ。それについて語ろうと思う。文章を書くことは苦手だが語るのは好きなので、書く。

〜純正受けルとは何か〜

ヘイラッシャを採用している純正受けループに対して色々言いたいことがある。したがって、まず前提として「純正受けループ」とはどんな構築なのか、説明する必要がある。

純正受けループの定義については、細かく決められてはいないが、基本的には本人が言っているかどうか、である。したがって、個人としては純正受けループとは言い難い構築であったとしても、本人さえそう言えばもうそれは純正受けループなのである。しかし、そんなことを言ってたら純正受けループについていつまでもお気持ち表明出来なくて悲しいのでここでは、純正受けループの定義また純正受けループという構築のコンセプトを仮に決めておく。

そこで、S1の倉本さんの記事(https://cramorant.hatenablog.com/entry/2023/01/05/212751)より、純正受けループのコンセプトを

全てのポケモンを受け切る

と、仮に定める。 他の記事も見たが、そもそもコンセプトが純正受けループそのものだったりしたので、コンセプトは以上に定める。また純正受けループの定義を以下の2点とする。

・全員が受け駒で構成されている(回復手段はなんでも良い)

・本人が純正受けと言っている

ここで言う受け駒とは、特定のポケモンに対して20分間の間、あるいはそれに近い時間後投げが可能なポケモンのことを指している。またここでは、純正受けループ=受けループとして扱う。

受けループの勝ち方

受けループは欠陥だらけである。選出択、切らなければいけない型の数々、欠陥を言い始めたらキリが無い。しかし、本当にただ弱いだけの構築だろうか。僕はそうは思わない。だから今に至るまで受けループを使い続けている。受けループの強い点、勝ち方について書く。

まず受けループの強い点は勝てる相手に100%に近い確率で勝てる点である。勝てる相手≒対策をしていない相手となる。いわば、雑魚狩り構築である。強い相手には負け、弱い相手に勝つ、非常にシンプルだ。したがって、強い受けループは、勝てる相手を出来るだけ多くし、全対応に出来るだけ近づけた並びを目指して組む必要がある。全対応に向けて構築をひたすら考える日々が楽し過ぎるため、受けループの醍醐味はここにあると言える。

また、受けループの強い点として、勝利の対戦の再現性がかなり高いという点がある。それは、「ウーラオスドヒドイデを投げ、パオジアンにクレベースを投げ、またサーフゴーにはハピナスを投げる」というように、大まかなプレイングが決まっているからである。したがって、当然ながら再戦にも強い。

そして、受けループの強い点として忘れてはいけないのが、練度の差である。これは興味深いことなのだが、僕ら受けルーパーは環境に存在する多くのパーティに戦い慣れている。どうやったら勝てるのか、またどうしたら負けに直結してしまうのか、理解している。しかし、受けループと対峙する側のプレイヤーは戦いに慣れていない。受けループなんて、数十戦、数百戦に1度しかマッチングしない。ここで、練度の差が発生する。TODにも、練度の差が出ることもある。まあでもここはヘイラッシャ関係ない。

ヘイラッシャ批判

本題に入ろう。今までの文章が上手く言語化出来ているか不安だが、とりあえず受けループにおけるヘイラッシャは何故弱いのかを書く。

まず、受けループという構築でヘイラッシャが弱い理由について綴る。ヘイラッシャというポケモンは、受けループの本来の強みを放棄している。それは、雑魚を安定して枯れること、対戦の再現性が高いことである。この2つは似ていることだが、前者は確率の話で、後者は対戦の流れの話という違いがある。受けループ本来の強みを放棄している理由は明白、地割れである。この技は7割で外れる上に浮いているポケモンには当たらない。受けループは本来、勝てる構築に対して100%に近い確率で勝てる構築だ。しかし、地割れという技、またヘイラッシャというポケモンは、地割れの機嫌次第では勝てる相手にも負けてしまうのである。これはヘイラッシャを使用した経験から言えることである。また、地割れは飛行タイプ等の浮いている当たらないため、飛行タイプに向かって地割れを押さなきゃいけないことが多い。安定行動を極力選択出来ることが受けループの良いところでもあるのに、カイリューラッシャ対面地割れを押さなきゃいけないのはやっていることが受けループでは無いと思う。すなわち、展開の再現性が取れないのである。以下、S11の記事よりヘイラッシャを採用しなかった理由を引用。

「ヘイラッシャを使用しない理由を書く。まず言葉の定義だが、「受かる」とは、相手の攻撃が確定3発であることを指す。それに対して、「受け切れる」とは、半永久的にそのポケモンに対して繰り出せるということを指す。従って再生技(眠るを除く)を持っているポケモンは基本的には「受かる」=「受け切れる」ということが成立する。勿論PPの関係で例外もある。 ただ、世間的には「受けポケモン」とされているが、「受かる」が「受け切れる」訳では無いポケモンがいる。それがヘイラッシャだ。ヘイラッシャは眠るのターンに引かれると、相手の攻撃が確定5発では無いと「受け切る」ことが出来ない。 従ってヘイラッシャは1-2サイクル目に自らが相手のサイクルを崩せるように地割れが多く採用される。運による上振れ下振れが激しいため、安定して勝てないと考えヘイラッシャは採用しなかった。」

また、ヘイラッシャというポケモンの性能がそもそも強くない。多くの受けループがハピラッシャ@1という選出をすることが多いが、この選出自体が安定感に欠けている。それは、ヘイラッシャが雰囲気受けポケモンで、ウーラオスもパオジアンも受からないからである。これはダメージ計算をすれば分かる話なので細かい話はしないが、これはかなり致命的である。さらに残飯まで取られるので本当に手に負えないポケモンである。

まとめ

このように、純正受けループとはどんな構築なのか、どうやって勝つ構築なのかを考えた時に、ヘイラッシャは受けループに向いているポケモンではないと言える。しかし、ヘイラッシャというポケモンそのものが弱い訳ではない。地割れによるワンチャン性能という最大の強みもある。しかし最大の強みであるワンチャン性能は受けループには必要無い。勝てる相手に安定して勝つ。それが最終的に1番勝つ方法だと考えているからだ。ヘイラッシャを使わない、それが受けループの勝つための最善の方法だと、結果で証明してみせる。今期は潜れないが、来期以降はポケモンに真剣に取り組むつもりなので、そこら辺で証明する。雑魚狩り構築である受けループ。全人類が雑魚になる構築を組むことが、俺の夢だ。そして、ヘイラッシャを使わないことが、夢への第1歩である。